社会が悪趣味や露悪に慣れていたあの時代…テレビっ子だった私から見た、90年代といま

私にとって、青春を過ごした1990年代の10年間の空気はとても深く根づいていて、おばさんになったいまも90年代のあれこれが影響しているのを感じる。 有難くも機会を頂いたので、当時の、バラエティーを中心にしたテレビ番組から見た1990年代について、ほんの少しだが話していきたい。 その前に、まず断わらないといけないのは、今回記事に書く話はあくまでも個人史でしかなく、経験したことも、思い出し考えたことも、すべて私という主観に基づくバイアスの掛かった証言でしかない。私の語りが正しいわけでもないし客観的な記録でもない。四十代以上の人たちが百人いれば百人それぞれの1990年代の思い出や記録があり、この記事についても「全く違う」と思う方も多いとは思うが、しばらくお付き合い頂けると幸いである。 90年代の私は、サブカル好きに対し一方的に「趣味には善し悪しがあり、わかる人にはわかると考えるおしゃれで純粋な人たち」という苦手意識を持っていた。『ロッキング・オン・ジャパン』などを読んで渋谷系や洋楽などの音楽を好んで聴くこともなく、『ぴあ』を手にミニシアターや小劇場に足を運ぶこともなく、『Olive』を読んで女の子としてのナチュラルで合理的な自分らしさを探すこともなかった。

社会が悪趣味や露悪に慣れていたあの時代…テレビっ子だった私から見た、90年代といま
社会が悪趣味や露悪に慣れていたあの時代…テレビっ子だった私から見た、90年代といま
Sisterlee(シスターリー)

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